2010年6月15日火曜日

糸の進化

最近の糸は、ものすごい進化しています。

化学繊維ですが、ナノレベルでの加工をして作られている糸もあります。

その一つに、※1中空糸(ちゅうくうし)と言うものがあります。
※1・・・穴の開いた糸(ストローのような感じです。)

髪の毛よりも細い糸(フィラメント)がストローのようになっている
と言えば分かりやすいでしょうか。


そして、その中空部分が、マカロニのように5分割とか3分割に
分かれているものもあります。
用途としては、浄水器のフィルターに使われ、水のろ過にその成果を発揮していますね。

糸の進化にも目覚しいものがありますね。


話は違いますが、町の畑でジャガイモ堀をさせていただきました。
塩茹でとフライにしてみました。















新じゃがは、ほくほくでとてもおいしかったです。

2010年6月10日木曜日

糸は生きている!?

糸には、化学繊維と天然繊維があることはお話しましたが
どちらの糸も、まるで生きているかのように、
日常の環境に敏感であります。

と言うのは、気温と湿度に反応して糸自体の
伸びやすべりが毎日違ってきます。

織物を織るときには、厄介なんですよこれが・・・。

糸も人間と同じく、その日によって機嫌がいい時と悪い時があり、
赤ちゃんのお世話をするかのごとく、大切に丁寧に扱わないと良い織物は出来ません。

繊維製品だけではなくあらゆるものに言えることだと思いますが、
「ものづくり」は、「こころ」が大切、ということでしょうか。

「こころ」を失わないように、
この日本で「ものづくり」に励みたいと思います。


今回の話には関係ないけれど、アゲハの写真です。
今年も成長してますよ。

2010年6月7日月曜日

原料値上げについて

繊維の種類には、綿のような天然繊維と
ナイロンのような化学繊維に分けられます。

両者ともに、原料背景は世界的な相場に
深く関わってきております。特に中国が世界の
製造工場として生産量を増やしてきているため
(繊維だけでなく、化学製品も)その原料の買いに関して
の勢いは常軌を逸しているとしか言いようが無いほどに
買い込んでいるような状況です。

そのため、その価格の上昇が激しく、
日本のような小国においてはその影響が大きくて
困っているのが現状です。原料の値上げが続いております。

困りものですよ。ほんとに・・・。

2010年6月2日水曜日

ジャカードへのこだわり

今日は、アゲハネクストラップ
「ジャカードへのこだわり」をお話したいと思います。


現在の世の中の流れとして、織物に色や模様を施すのには、
転写プリントやインクジェットプリントが主流になっております。


それは、複雑な柄でも小ロットで安易に低コストでプリントが出来るからです。


しかし、アゲハネックストラップの商品には、ジャカード織を採用しております。
ジャカード織ですと、経糸1本1本を自由に操作することにより
織柄や織組織を変えて織物の風合いに変化をもたせる織物を
作ることが出来るからです。



見た目だけでなく、織物の風合いにおいても高級になるわけです。



ただ、その分だけ製造するには、
使用する糸の染色とジャカードに使用するだけの糸の手配が必要です。
手間隙かかりますので、プリントのように安易なわけにはいきません。


ジャカードを使用している身近な商品では、
ネクタイ、ハンカチ、ワイシャツなどがありますね。

これらを買うときは、ジャカードであるかないかを
確かめてみるのはいかがでしょうか?

確認の仕方はとっても簡単です。

その商品の裏側を見てみてください


プリント
ですと、染まっていなかったり、
地の色はあっても模様が無かったりします。



ジャカードですと
色の違う糸が見え隠れするように絡み合っているのが見えたりします。



簡単ですが、ジャカード織にこだわる理由です。